影山スカウトの同窓会


ふむ…久しぶりに飲みに行くか…




影山、プロ野球の有名スカウト
昔から数々の将来、スターとなった選手達をスカウトし続けたプロ野球には入団したことが無い人物
それをかってでる球団も多く、影山自体がスカウトされる始末
契約が切れたら存続か、他の11球団と契約を結ぶか、
影山にとっては人生にあまり困らない職業であった


ある九十九屋という酒場にて


ガラララッ!
「ふむ………まだ誰も来ていないか…」
そろりと予約席の座敷に座り、今日見てきた選手を総評する
ボールペンを耳にかけながら悩む影山
「うむ……友沢は友沢でいいが…はたして遊撃手として使えるかどうか…」

するとガララッと引き戸が鳴る
パワポケ1のスカウトだ
名は無い
「よっ!影山!」
「ふむ…お前か…」
さすがに「スカウトか…」とは言えない
「ん~?友沢狙ってるの?」
「検討中だ」
ポケ1のスカウトがメモ帳を覗き込む
「ん~?パワフル高校のパワプロも狙ってるんか?山師だね~」
「少々気になるだけだ」
「ま!俺は常葉胤高校の辻貝っていう奴狙ってるけど」
(なんだその高校?)
「ヘタクソな守備だけど打撃に期待するのさ!」
(コイツは山師すぎるんだよな)

するとまたガララッ!と音がする
パワポケ6・7・ダッシュにも出てきた根来だ
通称球界のスナイパー、狙った獲物は逃がさない
しかし、その獲物がたいしたことが無い
しかも暇さえあれば小学生にも目をつけるありさまだ
そしてその目立つ格好である

「フッ…影山とお前か
「久しぶりだな根来」
「どれ~?根来はなに狙ってるんの?」
ポケ1のスカウトが根来のメモ帳を掏る
「あ!貴様!」
「ん~?六郷?七丸?」
絶対に今年ドラフト指名が来る二人だ

するとまたガララッという音が
ペナントで出てくるスカウトとこの小説で出てくるスカウト京
ちなみに前者に名は無い
「ほぉ…みんな揃ってますな?」
「………」
「よっ!お前さんと京!」
ポケ1のスカウトがやけになれなれしい
「じゃあ…そろそろ注文と行こうか…」
「ビール五本!!」
「「足りん」」
「マジかよ…」


「じゃあこの後のスカウト活動の冥福をかけ乾杯!!」
「「「「乾杯!」」」」




店の前に多くの野球人がいたのは言うまでも無い





















結局、落ちなし


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